2020-10-04 千家元麿 月の光 天地も人も寝静まる 底無しの闇の中に どこからか音も無く ボンヤリ月の光が落ちて来た。 百人の衣の裾が天上からうつかりずつてゐる様に 貧しい家の屋根の上に 皺をつくつてだらりと垂れて居た。 amzn.to amzn.to