シィカの言葉の宝石箱

大阪在住の女子大生。俳句や短歌などの詩歌が好きです。楽天ブックス「シィカのちょっと濡れる歌集」2021.5発売

シェイクスピア ソネット

<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">無料キャンペーンが始まったみたいよ。<br>星が増えるといいわね。<br><br>東京銀座時計展 ナイル小書 酒本郁也 <a href="https://t.co/xixTKaGb5R">https://t.co/xixTKaGb5R via <a href="https://twitter.com/AmazonJP?ref_src=twsrc%5Etfw">@amazonJP</a></p>&mdash; シィカちゃん (@9r20EIGj2hV5Byq) <a href="https://twitter.com/9r20EIGj2hV5Byq/status/1339843358085193735?ref_src=twsrc%5Etfw">December 18, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

 

愛の神が手ずからつくられた、あの唇が、

「私は嫌い」という言葉を口にした、

彼女のために焦がれやつれたこの私にむかってだ。

しかし、私が嘆くさまを見てとると、

すぐさま、女の心に憐れみが現れて、

ふだんは情深い判決をくだしている、

つねには優しい、あの舌を叱りつけ、

こう言いなおせと教えこんだ。

女は「私は嫌い」に結びをそえて言いかえた。

その出現は、まるで、夜のあとに

穏やかな昼が訪れたきり、夜は悪魔のように、

天から地獄へ逃げうせたかのよう。

 女は「私は嫌い」を惜しみの遠くに捨てて、

 「じゃない」と言いそえ、わがいのちを救った。

 

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