シィカの言葉の宝石箱

大阪在住の女子大生。俳句や短歌などの詩歌が好きです。楽天ブックス「シィカのちょっと濡れる歌集」2021.5発売

ゲーテ 詩2

詠嘆の序詞

 

 

燃ゆる思いに口ごもりし言の葉も、

描き記さるれば、いかばかり物珍しく見ゆる!

今われの門ごとにおとないて、くまなく、

散り失せたる紙片を集めんとはする。

 

うつしみの世に長き時をおきて

かたみに隔たりいたりしもの、

今一片の表紙のもとに

よき読者の手にわたるなり。

 

されどあやまちを恥ずることなく、

この小さき書を急ぎ仕上げよ。

世は矛盾に満てり、などて

わが書に矛盾の許されるべき?

 

 

 

ゲーテとの対話 上 (岩波文庫)

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伊吹屋おしり句集: kindle百句句集

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